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将棋棋士の紹介「豊島将之」

 

豊島将之

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経歴

師匠は桐山清澄九段1999年に6級で奨励会に入会(小学3年生9歳)、そこから1級まではかなりのスピードで駆け上がった。2007年に四段プロデビュー(16歳)。

 それから二年後、王将戦予選に7連勝し王将リーグ入り、その翌年も王将リーグに入りこれを突破、初のタイトル挑戦権を獲得する。タイトルの対戦相手は久保利明、2勝4敗で敗れたもののその年に新人賞を獲得した。

棋風

 居飛車、振り飛車、相振り飛車を指し、激しい将棋やじっくりした持久戦も指しこなすオールラウンドプレイヤーである。

また序盤研究にも長け、横歩取りや角換わりといった研究量が重要な将棋も得意である。

印象に残った一局

2017年8月26日叡王戦八段予選 豊島将之八段(当時)VS富岡英作八段(当時)

当時ニコニコ生放送で豊島八段が出ると聞いてリアルタイムで見ていたが今でも衝撃的だった内容を覚えている。

 

先手豊島将之八段VS後手富岡英作八段

初手から

▲2六歩 △8四歩 ▲7六歩 △8五歩

▲7七角△3四歩 ▲8八銀 △7七角成

▲同銀 △2二銀▲3八銀 △7二銀

▲7八金 △3三銀 ▲3六歩△7四歩

▲4六歩

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お互いの持ち時間が1時間ということもありここまでの指しては早い。

角換わりの将棋で先手は腰掛銀、後手はどうするかといったところ。

 

△4二玉 ▲4七銀 △5二金▲3七桂

△7三銀▲2五歩 △3二金 ▲4八金

△6四銀 ▲5六銀△7五歩 ▲同歩

△同銀

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富岡八段は早繰り銀を選択し先に仕掛ける。考えたい局面だが、豊島八段の指し手が異常に早く、持ち時間を5分も使っていない。当時ニコ生のコメントでもざわついていたのを覚えている。

 

▲2四歩 △同歩 ▲2五歩打 △8六歩

▲2四歩△8七歩成 ▲2三歩成 △同金

▲8三歩打 △同飛▲6一角打

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2四歩からの継ぎ歩で反撃する。そのあとの8六歩は同歩が普通だが踏み込んだ。

激しい攻め合いになったが8三歩の手裏剣から6一角が好手。先手が指しやすくなった。

 

△8二飛 ▲2三飛成 △2二歩打 ▲5二角成

△同飛▲2五竜 △7八と ▲7五竜

△8二飛▲4一金打 まで富岡八段の投了

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4一金で投了となったが、以下同玉は7一龍の王手飛車で勝てない。

となると3二玉と逃げるよりないが、3一金(再度4二玉は8三銀と捨てる手がある。取ると7二龍で王手飛車)2三玉に8三金とまた飛車の頭に金を捨てる手がある。取ると3二銀から詰み逃げるしかないが、それでは勝てないということで投了もやむなしだろう。

最後に消費時間を見てみよう富岡八段は一時間を使い切り、秒読みだった。

一方の豊島八段は10分未満だった。10分未満である。ニコ生のコメントには「豊島やべぇ・・・」というコメでいっぱいになっていたのを今でも覚えている。

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館長コメント

個人的に大好きな棋士です。関西所属の棋士で関西四天王(糸谷哲郎、村田顕弘、稲葉陽)と呼ばれる棋士の一人です。豊島八段がデビューしたころからとても活躍を期待されていたのを覚えています。豊島八段を見て思うのは序盤、中盤、終盤スキがなく非常に安定していると感じます。特に順位戦A級に入ってからも無傷の5連勝とすさまじい強さを見せてます。いつ名人を取るのか目が離せません!これからも応援していきたいと思います。