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将棋棋士の紹介「藤井聡太」

 

藤井聡太

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経歴

師匠は杉本昌隆七段、2012年に6級で奨励会に入り、2016年に14歳二か月の最年少記録でプロデビュー。さらにデビュー後、無敗の公式戦連勝記録29連勝、歴代1位の最多記録を達成。詰将棋解答選手権チャンピオン戦優勝三回。

 

棋風

居飛車本格派で隙のない将棋。特に棋界では悪手の低さが評価されている。得意戦法は角換わりで、ソフトも使った序盤研究と終盤力が武器。特に終盤力は凄まじくぎりぎりの一手を読み切って勝つことが多い。

印象に残った一局

2016年6月26日30期竜王戦決勝トーナメント

藤井聡太四段(当時)VS増田康宏四段(当時)

 

29連勝が懸かった大一番で将棋界だけではなく日本中が注目した一局。対戦相手は増田四段、居飛車党で雁木や銀冠穴熊などソフトが得意にする戦法を積極的に取り入れた棋士で、高勝率を挙げている。

 

先手藤井聡太四段VS後手増田康宏四段

初手から

▲2六歩 △8四歩 ▲7六歩 △3二金

▲7八金△8五歩 ▲7七角 △3四歩

▲6八銀 △4四歩▲2五歩 △3三角

▲4八銀 △4二銀 ▲3六歩 △4三銀

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増田四段得意の雁木、雁木対策として先手も雁木に組んだり、早繰り銀で速攻を目指したりなどさまざな試行錯誤が試されているが今のところ決定版は出ていない。

ここから先手の藤井四段は右銀を繰り出し速攻を目指す。

 

▲6九玉 △5四歩 ▲3七銀 △5二金

▲3五歩△同歩 ▲4六銀 △3六歩

▲2六飛 △4二角▲2四歩 △同歩 ▲3五銀

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この局面で、雁木の受けの手筋で3三金と力強く受ける手は応用が利くので覚えておきたい。6四角と出るのは4六歩で止まる。本譜は8六歩から攻め合いを目指す藤井四段らしい指し方だ。

 

△8六歩▲同歩 △同角 ▲同角

△同飛 ▲8七歩打△8五飛 ▲2四銀

△2五歩打 ▲3六飛 △2七角打▲3九飛

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ここでは2六歩と突いて、2五飛と回る手など見せていくのも有力な指し方だ。後手の増田四段はここから角を切っていく激しい将棋を選んだ。

 

△4九角成 ▲同飛 △3八金打 ▲5九飛

△4八金▲2二歩打 △同金 ▲7七桂

△8二飛▲6五桂△6二銀 ▲7五角打

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守りの桂馬を跳ねていく、飛車を取られての△8九飛車など怖い手もある。▲6五桂に△6二銀と受けないと▲5三角打とぶちこまれる手があるので仕方ないところ。藤井四段は角と桂馬だけの攻めだが細い攻めを繋げていく。

 

△3二金 ▲2二歩打 △3三桂 ▲同銀成

△同金▲1五角打 △5九金▲同銀

△3二銀 ▲5三桂打

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本局で一番印象に残った手、自分には一生指せないと思いました。

角2枚と桂馬2枚だがすべて急所に効いていて攻めが繋がっている。

 

△4三金 上▲2一歩成 △6四歩 ▲2二と

△3一歩打▲3二と △同歩▲6四角

△6八歩打 ▲同金 △5二玉▲3四歩打

△同金 ▲4一桂成 △6三玉 ▲3一角成

△8七飛成

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この局面は先手が指しやすい、△8七飛成の代わりに△7二玉の早逃げも考えられるが▲3二馬と金取りに当てる手が好手になる。なので攻め合いに活路を見出していく。

 

▲6一銀打 △8九竜 ▲5八玉 △2八飛打

▲4八角△6四歩打 ▲7五金打 △4八飛成

▲同玉 △2八角打▲3八飛打 増田四段投了

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以下は後手の増田陣、受けは△6五歩と桂馬を外すくらいだが、▲2八飛と角を取りながら必死を掛けられるので攻めるしかないが、これといった攻めもなく投了もやむなし。

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館長コメント

飛ぶ鳥を落とす勢いで29連勝を達成、すごいの一言、、、普段のニコ生の将棋は落ち着いたコメントばかりだが、藤井四段の対局となるとコメント量もすごい( ´∀` )

ちなみに藤井聡太四段の現在の公式戦績は51勝7敗です。たぶん人生二週目です。