将棋大図書館

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横歩取りの定跡まとめ

将棋の戦法でもっとも激しい展開になることが多く、一手のミスが命取りになる。プロでは非常に深い研究がされており、詰みまで研究されている変化があるなど、角換わりとならんで研究量が大事になる。

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後手の手段

基本的に後手は歩損を代償に様々な仕掛けが可能です。最低限ここにある定跡は知っていないと横歩取りを指すのは難しいでしょう。最近は青野流の登場で先手からも猛攻する手段も出てきました。

横歩取り△3三角戦法

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内藤国雄が考案した戦法で空中戦法とも呼ばれる。横歩取りといえばこの形が一番多く指されている。比較的穏やかな進行で、飛車角桂馬を使った攻めで手を作っていく。横歩取りの構図として先手は歩得を主張し、後手は手得で先に攻めていけるのが主張。

横歩取り△3三桂戦法

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棋聖戦で森下卓に対して屋敷伸之がこの戦法を使い勝利した対局が有名。△3三角戦法に比べて角が使いにくい面もあるが、横歩取りでは珍しく力戦に持ち込めるため、力戦党におすすめの指し方。三浦弘行や脇謙二などが愛用している。

横歩取り△4五角戦法

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相横歩取りと並んで激しい将棋で一手のミスが命取りになる。谷川浩司がこの戦法を使い36手の短手数で勝利したのは有名。プロ間では研究が進み後手の攻めは無理筋として指されなくなった。ただ持ち時間の短いアマチュアでは現在でも根強く指され続けている。

横歩取り△2三歩戦法

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後手の△2三歩に飛車を引けば、普通の相掛かりの序盤に合流するが、▲3四歩と横歩を取ったとき、激しい変化に突入する。横歩取り△4五角戦法同様、先手が有利が定説です。

横歩取り△8五飛車戦法

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中座真が指し始めた画期的な戦法で「中座飛車」と呼ばれることもある。中原囲いと中段飛車の組み合わせの相性が良く、一時期、後手勝率7割という異常な強さを見せた。中座真はこの戦法で第26回将棋大賞・升田幸三賞を受賞した。

相横歩取り戦法

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将棋でもっとも激しい戦法と一つで、飛車角が乱れ飛ぶ。先手にだけ横歩を取られるのを嫌い後手も横歩を取る。そのためにかなり手損はするが先手の陣形が上ずり隙が多くなるので一方的な損ではない。

青野流

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2005年頃に青野照市九段が指し始めた戦法です。ここから先手は飛車を戻る手を省略し、▲3六歩から桂馬活用し一気に攻め掛かります。攻めの仕掛けが非常にわかりやすくさらに破壊力抜群とあってアマチュアでも大流行しました。

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館長コメント

初心者を脱出して道場で3級ぐらいだった頃、横歩取り△4五角戦法を使ってぼろぼろに負けたのを覚えています。そのあとも指した記憶はありますが、定跡を丸暗記しただけでお粗末なものでした。きちんど定跡を理解できる強さになるくらいまでは横歩取りは難しいんだなと感じました。