将棋大図書館

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【書評】1手ずつ解説!将棋の筋が良くなる棋譜並べ上達法

棋譜並べの入門書。

敷居が高かった棋譜並べを初心者のために解説。

内容と感想

第1局~第13局

解説している棋譜は全部で13局あります。

取り扱っている戦型は相居飛車では矢倉、角換わり、横歩取り、相掛かり、雁木が載っており、振り飛車では中飛車、四間飛車、三間飛車、向かい飛車、居飛車対振り飛車とほとんどの戦型を網羅しています。

コラム

個人的にこのコラムの部分は絶対に級位者に読んでほしい部分です。

コラムの内容は下記

コラム1 形成判断の基準1

コラム2 形成判断の基準2

コラム3 将棋の格言を覚えよう1

コラム4 将棋の格言を覚えよう2

コラム5 序盤で大事なこと

コラム6 中盤で大事なこと

有段者にとって当たり前でも、級位者は意外と知らなかったり抜けている部分もあったりします。特にコラム6に関しては個人的に重要だと思っていて、中盤で駒の働きを意識することで自然と中盤の指し手が見えるようになってきます。

まとめ

本書の中に「ポイントの局面を選別して局面の捉え方や考え方を解説しています。」ということが書いており、解説されている棋譜の中で一番重要な局面、いわゆる勝負どころの解説をしっかりしており、実際の対局でも形成判断の仕方や時間を使うべき重要な局面の見極めの練習になると感じました。

ほかにも将棋初心者にありがちな、序盤の駒組はできるけど中盤からの指し方が分からないという場合は棋譜並べは非常に効果的な勉強法です。

ただ闇雲に棋譜並べするのではなく、本書できちんとした棋譜並べを学び生かせば、自然と棋力は上達していけるでしょう。

また今まで棋譜並べというものをやったことがない方にぜひこの本を手に取って、プロの棋譜を見る楽しみを知ってもらいたいと思いました。

本書とは別にもう一冊振り飛車編も発売されており、振り飛車党の方はそちらがおすすめです。

1手ずつ解説!将棋の筋が良くなる棋譜並べ上達法

1手ずつ解説!将棋の筋が良くなる棋譜並べ上達法

  • 作者:佐藤 慎一
  • マイナビ出版(日本将棋連盟発行)
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