将棋大図書館

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【2021年度版】今年読んだおすすめ将棋本まとめ

2021年に出版されたもので個人的に読んでよかった本をまとめました。

居飛車

大平武洋のこれだけで勝てる角換わりのコツ

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待望の級位者向け角換わり▲4八金2九飛型の本です。

現代角換わりの級位者向けの本と言えば他にも、「角換わり初段の常識」があります。

大きな違いとしては本書は二年ほど後の出版ということもあり、▲4八金2九飛型をメインに扱っている点が強みで、▲4八金2九飛型をメインとして扱っていくならおすすめの一冊です。

居飛車の全戦型に対応 なんでも右玉

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本書の特徴としては、カウンターを狙う高度な指し回しではなく、右玉が積極的に先攻する形をメインに解説し、分かりやすさを重視しています。

級位者向けの右玉入門書として間違いのない一冊です。

先手矢倉の逆襲

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一時期左美濃などの様々な後手急戦により、ほとんど指されなかった先手矢倉。

後手の急戦にどのように立ち向かうのか、先手矢倉を指すなら必読の一冊です。

横歩取り後手番の逆襲

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2018~2020の間、ほとんど指されなかった横歩取り、ここ最近になり再び指されるようになりました。

青野流に対してどのような対抗策が出来たのか、ここ2~3年の動向と最新研究がこれ一冊で学べる内容になっています。

振り飛車

現代後手四間飛車のすべて

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エルモ囲いやミレニアム、端歩受け穴熊といった、居飛車の作戦に対する最新の対策を解説。また四間飛車ミレニアムも解説しており、居飛車穴熊に対抗する四間飛車の最新形も紹介しており、最新の情勢を知りたい有段者向けの四間飛車本です。

都成流新型ダイレクト向かい飛車

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基本的に居飛車しか指さないのですが、現在後手番のレパートリーの1つとしてこの戦法を指しています。

二手目△3四歩からダイレクト向かい飛車と居飛車の両天秤での柔軟性の高さが気に入り、作戦の1つとして指すようになりました。

振り飛車党にはもちろんおすすめですが、居飛車党の裏芸として一度手に取ってみてほしいと思った一冊。

その他

イメージと読みの将棋観ファイナル

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2008年頃から、13年間の長きに渡り続いた将棋世界の名コーナーがついにファイナルとなりました。

イメージと読みの将棋観シリーズは指定局面をプロそれぞれが独自の視点から解説する形でプロの最前線を知ることが出来るものになっています。

長きにわたりプロの思考を覗かせてくれた名シリーズでした。

現代調の将棋の研究

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序盤の最新総合研究書、指定局面を羽生九段の見解と研究を紹介している形です。

現代将棋の最先端を解説している一冊で、2021年に読んだ書籍の中で最もヘビー級な一冊でした。

まとめ

ほぼ絶滅まで追い込まれていた、先手矢倉と後手横歩取りの復活。それに伴いそれぞれに対応した書籍が出版されたことはアマチュアにとって非常に大きいです。

また「イメージと読みの将棋観ファイナル」や「現代調の将棋の研究」といったプロ棋士の最新研究や解説を知れる書籍が2冊も出版されており序盤の定跡書以外でも豊作となった年でした。

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