四間飛車の急所（急戦大全下）
上からの続きで棒銀や４五歩早仕掛け
などの重要な変化に入ります。
対象者
初級者...急戦の基礎を身に着けたら。
段位者...急戦対策として必読。
内容
基本図として下図があります。
四間飛車の急所 急戦大全上の最後の△４三銀と待つ形からの続きと思ってもらえばわかりやすいと思います。ここから居飛車からの様々な急戦があります。
第一章 斜め棒銀速攻型
斜め棒銀には△１二香と上がる形が有力でした。そこでこの章では▲６八金の一手を省略し、▲６八金△１二香の交換を入れずに仕掛ける▲６九金型が解説されています。
第二章 ４五歩早仕掛け・６八金型
▲６八金と上がってから仕掛ける形。オーソドックスな４五歩早仕掛けの定跡が解説されています。
第三章 ４五歩早仕掛け・６九金型
▲６八金と上がる手を省略した速攻型。それぞれメリット、デメリットがあり詳しく解説されています。
第四章 棒銀
基本図から進んで▲３七銀と棒銀に出た形。四間飛車の受け方はいくつかの種類があるので自分に合った受け方が見つかると思います。
グッときたポイント
前章と引き続き、藤井ファイルとしてその章の全体を把握してから、細かい変化に移っていくので頭に入りやすいです。また急戦で当たることが一番多い棒銀の章が一番豊富に解説されているのもグット。
まとめ
近年の四間飛車は早めに▲４三銀と上がる形が多い（藤井システムや持久戦の形の進化）ことにより、急戦で来られた場合▲４三銀型で対応する場合が多く、本書は読んでおくべきでしょう。
本書をしっかりマスターすれば▲４五歩早仕掛けや棒銀などの主要な急戦に対しての苦手意識を克服できるのではないでしょうか。
