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原始中飛車の定跡

将棋を初めて間もない初心者が覚える3大戦法の一つで棒銀、四間飛車、そして本記事の原始中飛車です。居玉のまま5筋を攻めて中央突破する原始中飛車は破壊力抜群で初心者におすすめできる戦法のひとつです。

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居玉速攻型

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まずは居玉で銀を速攻で出ていき、攻めるタイプの紹介です。狙いは飛車を真ん中に持ってきての中央突破です。単純ですがは破壊力抜群です。まずは成功例から見ていきましょう。

 

△3四歩 ▲5六歩 △5四歩 ▲6八銀

△6二銀▲5七銀 △8四歩 ▲6六銀

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5筋を突いて左の銀を進出させていきます。

 

△8五歩▲7八金

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△8五歩と飛車先が伸びてきたら▲7八金と受けるのが大事な手で、焦らず一旦角頭を守っておきましょう。

 

△8六歩▲同歩△同飛▲8七歩

△8二飛▲5五歩

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二筋をしっかり受けて後はひたすら攻めるのみです。▲5五歩から攻めていきます。

 

△同 歩▲同 銀 △3二銀 ▲5四銀

△5三歩

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▲5五歩から銀をどんどん進んでいきます。上図で銀を引く手は考えてはいけません。中央突破まであと少しです。

 

▲同銀成△同銀▲同飛

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五筋を突破して飛車をなれば、先手の中飛車側が優勢です。このように銀を進めて相手の駒と交換しながら五筋の戦いから有利を築いていくのが原始中飛車の基本です。

 

五筋を二枚以上で受けられたら

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5三の地点に一枚しか効いていない場合、銀を進めて突破できますが、上図の場合二枚効いており、▲5四銀と出ても、△5三歩で追い返されてしまいます。ここで先手に大事な一手があります。

 

▲5四歩

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▲5四歩が拠点を作る手で好手です。将来の5三の地点への打ち込みを狙っており、後手はこの拠点を解消するのは至難です。

桂馬を足す

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▲5四歩と抑えた先手はさらに戦力を五筋に集めます。五筋への駒の足し方は桂馬と角があります。桂馬は二枚あり、どちらを跳んでいくかは状況を見て臨機応変に。

△4二玉 ▲7六歩 △3二玉
▲7七桂 △3三角 ▲6五桂

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左の桂馬は7七~6五と中央に使っていきます。通常単騎の桂馬は△6四歩と歩ですぐ取られてしまいますが、この場合銀が桂頭を守っています。

 

△2二玉 ▲3六歩 △3二銀▲3七桂

△7四歩 ▲4五桂

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右の桂馬は3七~4五と跳ねていきます。上図は出来すぎな局面ですが常に桂馬の二枚跳びは狙っていきたい筋です。

角を足す

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戻って▲5四歩と拠点を抑えた局面。次は角での足し方です。桂馬は5三に到達するまで3手ですが、角は2手で足すことが出来ます。

 

△4二玉▲9六歩△3二玉▲9七角

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 ▲9六歩から▲9七角で5筋に足すことが出来ます。五筋の守りを固められた場合はこのように、2枚の桂馬と角を使って臨機応変に攻めていきましょう。

 

角交換型

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原始中飛車というとこちらのほうが有名でしょう。狙いは角交換後低い陣形から5筋を攻めていくことです。居玉速攻型と違い攻め味は少し薄くなりますが、美濃囲いに囲えるのが非常に大きく、攻守バランスの優れた戦法です。

居玉速攻型で攻め筋を学んだら、こちらにステップアップするのがおすすめです。

 

△8四歩 ▲4八玉 △8五歩 ▲7八金

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後手からの△8五歩に▲7八金と角頭を守るのはセットですね。まずは穏便に済ませて美濃囲いを急ぎます。

 

△8六歩▲同 歩 △同 飛 ▲8七歩

△8二飛 ▲3八玉 △3四歩▲2八玉

△4二玉 ▲3八銀

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先手の中飛車は美濃囲いに囲ったのでこれで強い戦いが出来るようになりました。

ここから先手は攻撃陣を整えていきます。

 

△3二玉 ▲5六歩 △5四歩▲5九飛

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▲5四歩と飛車先を突き、勢いで▲7六歩と角交換を挑みたくなりますが、一旦▲5九飛と下段飛車に引き角交換に強い陣形にするのが好形です。△6九角△6九銀のような割打ちの筋を事前に受けておきます。

 

△6二銀 ▲7六歩 △5二金右 ▲2二角成

△同 銀▲8八銀

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角交換をした後は、銀を進めていき五筋に戦力を集中させます。

 

△7四歩 ▲7七銀 △3三銀 ▲6六銀

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▲6六銀と出てきました。あとは5筋から仕掛けていくのみです。

△4二金上▲5五歩 △同 歩 ▲同 銀

△4四歩 ▲5四歩

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五筋に2枚以上効きがあるので、▲5四歩と垂らすのが好手です。次に先手は▲7七桂~▲6五桂と5三の地点に駒を足していけば先手が優勢です。居玉速攻型よりも難しいですがそのぶん攻め筋が広く、も手持ちの角をうまく使い、馬を作りにいく手などもあります。

 

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館長コメント

原始中飛車になれたら次のステップにゴキゲン中飛車や五筋位取り中飛車などの本格戦法があり、末永く使っていける戦法で初心者の初めての戦法におすすめですね。