将棋棋士なら誰しもが憧れるタイトル戦。
最高峰の戦いだけに見逃したくない将棋ファンも多い。
タイトル戦の時期や見所などまとめました。
王将戦
見所
王将戦といえば1996年に羽生善治が史上初の七冠達成のタイトルとして有名です。この偉業は将棋界だけでなく一般でも大きく報道され、将棋ファンは大きく盛り上がりました。
開催時期
1月から3月
ルール
永世王将の資格を得るには通算10期の獲得が条件。
七番勝負 二日制 持ち時間各8時間
賞金
300万円
見る方法
将棋プレミアム、日本将棋連盟ライブ中継、王位戦・毎日新聞
主催
スポーツニッポン新聞社、毎日新聞、 協賛 囲碁・将棋チャンネル
棋王戦
見所
もともとは日本最強者決定戦と古豪新鋭戦を統合して今の棋王戦が出来ました。
棋王戦の大きな特徴でといえば、敗者復活の制度があることでしょう。本戦トーナメントでベスト4以上で負けた場合に敗者復活戦が行われ、本線トーナメント優勝者と敗者復活戦で勝ち上がった棋士が棋王戦の挑戦権を争うのです。
開催時期
2月から3月
ルール
永世棋王の資格を得るには連続5期の獲得が条件。
五番勝負 一日制 持ち時間4時間
賞金
600万円
見る方法
棋王戦中継サイト、日本将棋連盟ライブ中継、ニコニコ生放送、AbemaTV
主催
共同通信社
叡王戦
見所
2015年ごろに一般棋戦として開催されていましたが、2017年にタイトル戦に昇格、七大タイトルから八大タイトルになりました。
主催がドワンゴということもあり、予選からすべての対局がニコニコ生放送で見れるというのはファンとして非常にうれしいです。
七番勝負での持ち時間が他のタイトル戦と違い、ユニークで1時間、3時間、5時間のなかからの選択制です。二局ごとに対局者が順番に持ち時間を選択して戦うことになるのでそのあたりでも駆け引きもありそうです。最後の7局目は6時間と決まっています。
開催時期
3月から5月
ルール
七番勝負 二日制 持ち時間選択制
賞金
2000万円
見る方法
ニコニコ生放送
主催
ドワンゴ
名人戦
見所
将棋のタイトルといえばまず名人戦が浮かぶのではないでしょうか。80年以上続く歴史があり、数々の名勝負が繰り広げられてきました。それだけ伝統と格式あるものでタイトル戦の中でも特別なものに感じます。
また名人戦挑戦への難易度もかなりのもので、、C級からA級に上り、そのA級で優勝してやっと名人の挑戦権が得られます。最短で名人になろうとしてもざっと5年もかかります。
開催時期
4月から6月
ルール
永世名人の資格を得るには通算5期の獲得が条件。
七番勝負 二日制 持ち時間各9時間
賞金
2000万円
見る方法
ニコニコ生放送 AbemaTV BSプレミアム 名人戦棋譜速報
主催
毎日新聞社 朝日新聞社 協賛 大和証券グループ
棋聖戦
見所
棋聖戦の特徴といえばタイトル戦として初めて一日制として開催されたことでしょう。また将棋ファンの間で伝説となっているのが2013年の第84期棋聖戦 羽生善治三冠VS渡辺明三冠の史上初の三冠対決で結果は激闘の末、羽生三冠が勝利した。
開催時期
6月から7月
ルール
永世棋聖の資格を得るには通算5期の獲得が条件。
五番勝負 一日制 持ち時間各4時間
賞金
300万円
見る方法
産気ニュース 棋聖戦中継サイト 日本将棋連盟ライブ中継 ニコニコ生放送 AbemaTV
主催
産経新聞社
王位戦
見所
王位戦の特徴といえばやはり予選のシステムが独特なことでしょう。紅組と白組のシードに分けられ、それぞれで勝ち上がった棋士によって王位挑戦権を争われます。
またシード枠が少ないことと、王位挑戦の勝負が三番勝負などではなく一発勝負のため、若手棋士によるタイトル獲得のチャンスも大いにあり予選から目が離せません。
開催時期
7月から9月
ルール
永世王位の資格を得るには連続5期もしくは通算10期の獲得が条件。
七番勝負 二日制 持ち時間各8時間
賞金
1000万円
見る方法
王位戦中継サイト 日本将棋連盟ライブ中継 AbemaTV
主催
新聞三社連合
王座戦
見所
王座戦は現在までで64期続いており、その中でも特筆すべき出来事といえば羽生善治の第40期~第58期までの19連覇達成でしょう。その強さはタイトル戦でも圧倒的です。
20連覇の懸かった第59期王座戦の大勝負では渡辺明にストレート負けしましたが、その翌年60期王座戦では突然角交換振り飛車を採用しファンを沸かせました。そしてリベンジも果たし、60~64期まで王座を守っていました。
開催時期
10月
ルール
名誉王座を獲得するには連続5期もしくは通算10期の獲得が条件。
五番勝負 一日制 持ち時間5時間
賞金
800万円
見る方法
王座戦中継サイト 日本将棋連盟ライブ中継 ニコニコ生放送 AbemaTV
主催
日本経済新聞社
竜王戦
見所
将棋界で賞金が一番大きく、名人戦と並ぶビックタイトルです。もともとは十段戦を発展させて今の竜王戦が誕生しました。また、アマチュアの参加枠もあるのが特徴でその間口は広いです
また竜王戦といえば渡辺明でしょう。2004年に20歳の若さで竜王につくとそこから前人未踏の竜王戦9連覇という偉業を成し遂げました。
開催時期
10月~12月
ルール
七番勝負 二日制 持ち時間8時間
賞金
4320万円
見る方法
竜王戦中継サイト 日本将棋連盟ライブ中継 ニコニコ生放送 BSプレミアム
主催
読売新聞社
館長コメント
タイトル戦中継では将棋だけでなく棋士の仕草や礼儀作法など将棋以外のところでも楽しめたり、感心したりすることがあるので出来る限り自分は棋譜だけでなく、生中継で見るようにしています。
皆さんもタイトル戦を見るとより将棋を楽しめると思います。