将棋大図書館

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2020年に将棋界で流行った戦法を振り返る

角換わり▲4八金2九飛型や矢倉左美濃急戦などソフトの影響で登場した戦法などが常識となりつつある昨今、戦法の変化もひと段落するかと思われましたが今年も様々な戦法が登場し栄枯盛衰、今年の将棋界も戦法の進化は留まることを知りません。

居飛車

角換わり ~目まぐるしく変わる流行形~

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今年も去年同様、相居飛車の中で角換わりの採用数は変わらず居飛車の主戦場でした。

 

△7二金型の優秀性

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4八金2九飛飛型の新型腰掛け銀同型と同様に多く指されたのが△7二金型です。

あえて一手パスすることで玉の位置をずらし、先手からの仕掛けに最善形で迎え撃ちたいという後手の思惑があります。

一手損しない通常形とほぼ半々ぐらいのペースで指されていました。

 

玉の位置の違い

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上図で△7二金と一手パスしていない場合、玉の位置が△5二玉型ではなく△4二玉型になり以下△2二銀と引いて先手から猛攻を受ける変化になります。実践的には攻めている先手が勝ちやすい将棋でこれは後手が避けたい変化です。

しかしあえて一手損し、△4二玉が△5二玉になったおかげで、従来は△2二銀と引いていたところ△4四銀と上がることが可能になり、後手がやれる変化となるのです。

 

△4四銀▲2四歩△同歩▲同飛

△1三角▲2九飛△4六角▲4七金

△2八歩▲4九飛△2四角

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上図が変化の一例で▲2五歩と打たれたときに△4二角と引くスペースが出来ているのが△5二玉型のメリットです。また△4五銀から総交換を行ったときに先手からの▲6三銀打を防いでいます。上図から先手は▲4六歩くらいですが、△3三桂▲同桂△同角から次の△2一飛の転換が狙いになります。

 

一手パスが生きる形

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ということで先手は▲4五桂と跳ねる手を自重し仕掛けを伺います。

▲8八玉と入り先手は万全の状態なので仕掛けを狙いますが、後手は一手パスした効果で最善形で迎え撃つことが出来ています。

先手は上図から▲4五桂や▲4七銀と引いて銀矢倉を目指すなど実践でも多く指されており、角換わりの研究課題局面の1つです。

これらのあえて一手パスする△7二金型を筆頭とする手待ち作戦が強力で先手は別の策を取るようになりました。

 

見直された▲4五桂急戦系

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下半期に入り増加傾向なのが▲4五桂急戦です。大きな要因として考えられるのはやはり▲4八金2九飛型での後手の手待ち作戦が強力故に先手として苦労する展開が多いことです。先手として新たな鉱脈としてこの▲4五桂急戦にスポットが当たるようになりました。

ちなみに単に▲4五桂と跳ねるのではなく、なぜ▲3五歩を突き捨てるかについては▲4五桂速攻急戦の記事を参考にしてみてください。

 

▲4五桂急戦封じの△2二銀

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居玉▲3五歩突き捨て型を警戒した駒組で▲4五桂急戦の当たりになる△2二銀をギリギリまで上がらないでおこうという指し方。

当然▲2四歩からの一歩交換が目に見えているので反撃手段を用意しておく必要があります。

 

▲1六歩△1四歩▲2四歩△同歩

▲同飛△3三角▲3四飛△8六歩

▲同歩△8八歩▲同銀△8六飛

▲7七角△8五飛▲1七桂

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先手は端歩を交換してから▲2四歩と決行するのが大事な手で、端歩の交換がないと▲3四飛と横歩を取った時に△2八歩があります。上図が進行の一例でプロの実践例もあり難しい変化です。

 

▲4五桂急戦封じの△5二金

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△2二銀のほかに△5二金もあり、金を上がってしまえば先手からの▲4五桂急戦を簡単に封じることが出来ます。しかしこれでは通常の▲4八金2九飛型に出来ないという欠点がありました。

ただ現在では△5二金から△6二金と移動することで一手パス型の△7二金~4八金と動かした形と合流出来るので、▲4五桂急戦を封じつつ、安全に指定局面に持っていけるので研究しがいのある形といえます。

ただし含みを持たせて指したいなら上で紹介した△2二銀の方が手広い意味もあり好みで選択して問題ないでしょう。

 

▲4五桂急戦封じの△5二金と見せかけて後手から△6五桂急戦

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先手からの▲4五桂急戦を封じる△5二金を指し、先手が▲4八金2九飛型を目指した瞬間に逆に後手から△6五桂と仕掛ける手法もあります。

そのため先手も実は後手から△6五桂急戦をされるリスクがあるということです。

 

△7五歩▲同歩△6五桂▲8八銀

△8六歩▲同歩△同飛▲5八金

△3五歩

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上図が一例で後手が猛攻を仕掛けていく将棋です。

今後、▲4五桂急戦、△6五桂急戦が有力と見なされれば、先後ともに警戒して▲5八金と△5二金を指して以前の旧腰掛け銀同型に原点回帰するかもしれません。

相掛かり ~何でも4八金2九飛型~

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後手は△8二飛型で自分から角交換を行い4八金2九飛型の陣形を目指す将棋がよく見られました。

 

△8八角成▲同銀△2二銀▲3六歩

△7四歩▲4八金△7三桂▲3七桂

△8一飛▲2九火△6二飛

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△8二飛型は▲6六角などの反撃筋がなく、すぐの攻めがないため4八金2九飛型に後手は誘導しやすいです。上図のような展開になれば先後の差はほとんどなく後手として不満はない展開です。

そのため後手相掛かりの一つの作戦のレパートリーとして指されている印象です。

 

角頭歩保留にも4八金2九飛型

第70期王将戦挑戦者決定リーグ戦 ▲木村一基九段ー△豊島将之竜王

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先手相掛かりで▲8七歩を保留する角頭歩保留に対しても4八金2九飛型に組む将棋が現れました。自分自身後手相掛かりで角頭保留対策に困っていたので紹介します。

 

△8四飛▲3七桂△7四飛▲2四歩

△同歩▲同飛△2三歩

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後手は角道を開けないのがポイントで、先手からの▲3四飛と横歩を狙う動きや、角交換からの▲6六角などの攻め筋を封じています。

 

▲2五飛△6四歩▲8七歩△6三銀

▲3五歩△7三桂▲4六歩△6二金

▲4七銀△6五歩

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△6五歩と位を取るのがポイントで将来の△4二銀~5三銀~6四銀と左銀の活用や、△7五歩と突いたときに飛車の横効きを通すなど大きい一手。また先手の▲3五歩を目標に△4二銀~5三銀~4四銀の動きも有力。

後手番でじっくり指したい相掛かり党におすすめの指し方です。

矢倉 ~洗練され、復活~

矢倉は角換わり、相掛かりについで指されました。そもそもなぜ激減した矢倉がここにきて復活してきているのか、簡単にここ2~3年の動向を振り返ります。

居角左美濃の登場

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矢倉に対して一番猛威を奮ったのは、ご存知の通り居角左美濃です。

これに対しては先手は▲4六角と牽制する対策を筆頭に様々な対策を打ち出しましたが、どれも後手が一方的に攻める展開がほとんどです。そのため次第に▲6六歩型の矢倉は指されなくなりました。

 

▲7七銀型へ

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▲6六歩から矢倉に組むと居角左美濃に組まれてしまうので先手は争点を与えない▲7七銀から矢倉を目指す形が増加しました。

しかし、▲7七銀型で居角左美濃を克服した先手ですが、後手からさらなる急戦策が登場します。

 

早繰り銀型と桂跳ね型

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後手は△7三銀と上がる早繰り銀と△7三桂と桂馬を跳ねる二つの急戦が台頭しました。

居角左美濃ほどではないですが先手が受け身になりやすく、後手が主導権を握る状態が続いていました。

このような急戦系の将棋になった場合先手の▲5六歩が不要不急の一手になってしまっている問題がありました。

 

▲2五歩突き越し型の登場

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5手目▲7七銀を決めた後、▲5六歩から飛車先不突き矢倉を目指すのではなく▲2六歩~2五歩と早々に飛車先を決めることが多くなりました。

▲5六歩ではなく▲2五歩と飛車先を伸ばすのが優先されるようになった要因として、▲5六歩は急戦になった場合、緩手になる場合があります。そのため急戦系の将棋になった場合は▲2五歩の方が価値が高いということで、飛車先不突き矢倉を諦めて▲2五歩から先手も急戦には急戦で挑むという図式が出来上がりました。

 

▲2五歩突き越し型への後手の対策

それでも急戦

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▲5六歩型に行っていた急戦ですが、▲5六歩を保留している先手矢倉に対しても十分強力で角筋を生かして後手番でも積極的に動いていけるのが魅力です。

△3三銀から相矢倉へ

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後手としては急戦で戦っても互角ですが、先手の飛車先不突き矢倉を牽制したことに満足し、純粋に組み合う矢倉も増加しました。

この▲2五歩突き越し型相矢倉で復活したのが、脇システムや先手米長流急戦矢倉です。

またお互いが矢倉に組み合う将棋は序盤から様々な形があり工夫が出来るので、先後問わず積極的に指されている印象があります。

 

現在の矢倉の現状と先手が矢倉を目指すには

先手は▲7七銀型で居角左美濃を警戒し、後手の急戦策が消えるまでは5筋を保留して手が遅れないようにし、▲2五歩を早めに決めて攻め合いを目指せる形にしておいてやっと安心して矢倉を目指せるのです。

それに対して後手は△3二金の最小限の守りで急戦を目指すか、△3三銀から相矢倉を目指すかという図式が現在の矢倉の現状です。

雁木 ~強敵、早繰り銀~

第68期王座戦二次予選▲千田翔太七段VS△野月浩貴八段

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後手雁木は先手早繰り銀に苦戦していましたが、角頭攻めから攻め合いを見せることで互角の勝負を繰り広げていました。

雁木対早繰り銀の攻防は去年の記事で触れています。

2019年に将棋界で流行った戦法を振り返る - 将棋大図書館

本局は後手からの角頭攻めに対して、先手の対策が優秀だったので紹介したいと思います。

 

▲3五歩△7三銀▲3四歩△同銀

▲3八飛△6四銀▲2六銀△4三銀

▲3六飛

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▲3六飛と浮き飛車に構えるのが有力な作戦で、角頭の攻めをカバーしつつ、次の▲3五銀からの攻めを狙っています。

 

△5四歩▲3五銀△5五歩▲7八玉

△9四歩▲3七桂△7二飛▲6八角

△7五歩▲2四歩△同歩▲5六歩

△7六歩▲2四銀△4二角▲3三歩

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▲3三歩で先手の攻めが続く形になりました。

横歩取り ~青野流を取り巻く変化~

青野流が強力なことから後手番で横歩取りを受ける棋士がほとんどいないので出現率は極めて低いです。相居飛車の後手としては二手目△8四歩から先手の誘導で角換わり、相掛かり、矢倉のどれかにするのがやはり主流です。

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ただ数少ない横歩取りの実践例の中でも、個人的に印象に残った指し方があったので紹介します。横山泰明七段が横歩取りで多用していた△4二玉型です。

この形を調べてみると「小堀流△4二玉」という戦法で下記のサイトに詳しく解説されています。〔将棋〕横歩取りに強力な助っ人が参上!「小堀流△4二玉戦法」ってなぁに? : 人生0手の読み

一つ横歩取りで特筆すべき点といえば、対局数は少ないものの一時期3三角型の横歩取りの後手勝率が8割近くある時がありました。これは先手横歩に対して後手が研究で狙い撃ちする構図があったことが要因だと考えられます。

振り飛車

中飛車 ~最強先手中飛車~

後手超速対策の菅井流▲3八銀

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後手超速は自分自身も対先手中飛車で愛用している形でしたが、それを防ぐ新手が出ました。

それが上図の▲3八銀です。では具体的に、従来と同じように後手超速を目指すとどうなるか見ていきましょう。

 

△4二銀▲3九玉△3三銀▲4六歩

△4四銀▲4七銀△7三桂▲5六銀

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▲3八銀型にすることでなんと後手からの急戦を封じ込めることに成功します。

なぜこのようになったかというと従来は美濃囲いに囲うときは▲4八玉~▲3八玉~▲2八玉~▲3八銀として囲っていたところを▲3八銀からの早囲いの美濃囲いに変えたことで、▲2八玉を保留することが出来るようになり、一手早く美濃囲いに囲えて尚且つ、後手からの急戦にも対応できるようになったのです。

 

先手中飛車対策の森内流

第14回朝日杯将棋オープン戦一次予選 佐々木慎七段 VS 森内俊之九段

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後手超速を愛用していた自分としてはどう頑張っても後手超速を封じられどうしようか悩んでいたら佐々木森内戦で、菅井流▲3八銀に対しての新しい構想を披露していたので紹介します。

 

△5二金▲3九玉△4四歩▲2八玉

△4三金▲3六歩△2四銀▲3八金

△3三角▲2四歩△1五歩▲同歩

△同銀▲同香△同角▲2七金

△5一角▲1六歩△4二金

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形成自体は互角で、後手超速を目指す→封じられたら森内流の作戦で戦うことが出来るのでとりあえずこの形は一つの研究課題として認識しておきたいです。

居飛車目線の自分からすれば後手超速で戦えると思っていたら菅井流▲3八銀で絶望。一直線穴熊などの様々な対策は指されていますが、裏を返せば決定的な対策はなく居飛車側が模索しているという状況です。自分自身も先手中飛車対策が定まっていません

一方の後手番ゴキゲン中飛車に関して、現在は一手損角換わりのように一部の棋士が指しこなすスペシャリストの戦法といった感じです。 

四間飛車~居飛車も振り飛車もミレニアム~

四間飛車も一時期は様々な強敵の出現により、採用数が激減。

しかし様々な対策を引っ提げて現在振り飛車の中での採用数もほぼ上位と再び反撃の狼煙を掲げています。

対端歩受け穴熊

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端歩受け穴熊に対しては四間飛車側がミレニアムに組む構想を見せます。

村田顕弘六段が穴熊に対してミレニアムに組み公式戦で3戦3勝したことや、振り飛車ミレニアム本が出るなどし流行、四間飛車の1つの作戦として確立した印象です。

 

対ミレニアム

△6四金型

第91期ヒューリック杯棋聖戦二次予選▲近藤誠也六段VS△井出隼平四段

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居飛車がミレニアムに組む将棋も多くなりました。四間飛車側の対ミレニアムに関しては様々な作戦があります。上図は一例で振り飛車から△5五歩の狙いや、△4二角~△7五歩などミレニアムの弱点である角と桂頭を狙う作戦が登場。

総じて言えるのが居飛車ミレニアムの弱点である、7五の地点と5五の地点を攻めるというのが四間飛車側の基本方針となっています。

 

耀龍四間飛車

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2018年のNHK杯三浦大橋戦で耀龍四間飛車が披露されて以降、一定数指されており四間飛車の一つの形として指されています。

早々に美濃囲いを放棄し、大隅囲いで穴熊に対して縦の攻めで戦う四間飛車です。

三間飛車 ~石田流を巡る攻防~

居飛車両天秤作戦

居飛車は駒組を保留して左美濃か穴熊を選択する形が流行。

左美濃に組む場合

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早期の▲7五歩には左美濃で石田流を阻止する構想が有力。

2020年プロ編入試験で折田アマが三間飛車の使い手山本四段を破ったのもこの形です。

 

△3二銀▲6八角△9四歩▲9六歩

△8四飛▲7六飛△6四銀▲6五歩

△同銀▲7九飛△4五歩▲7七桂△6六銀

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上図は山本折田戦の進行で、飛車角の働きの差が歴然で、後手有利の流れとなりそのまま折田アマが勝利を収めた一局です。

振り飛車のエースの先手三間飛車に対して後手番でも戦える左美濃の優秀性を再確認できる一局でした。

 

穴熊に組む場合

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穴熊を目指す場合一手の差が大きいので、居飛車側が先手番での実践例が多いです。

居飛車側を指す上で大事な点として、石田流の早い動きを警戒し▲7八金型に組む、早い3筋交換には▲4六銀と出て攻めを牽制しておく(場合によって▲6八角~▲3五銀の棒銀も有力)、この二つは居飛車側もって指すなら定跡として覚えておきたい。

上図から振り飛車が動いてくる実践例を紹介したい。

 

△5四歩▲9八香△4五歩▲同銀

△3五飛▲4六歩△3三桂▲3六銀

△3四飛

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斎藤菅井戦の実践例で、後手は細かく動いて石田流に組み替えることに成功。

先手は積極的に動く▲6五歩や一歩得に満足して▲9九玉と穴熊を急ぐなど、これからの将棋です。

館長コメント

去年の居飛車は角換わりと相掛かりが大半を占めていましたが、今年は角換わり、相掛かり、矢倉の三本柱が主戦場でした。

矢倉が増えた原因として考えられるのはやはり角換わりの研究が煮詰まって、後手千日手策に苦戦している先手が新しい作戦を模索していることが大きな要因だと考えられます。

手順をきちんと踏めば矢倉にも問題なく組めることが分かり、先手角換わりを苦慮する居飛車党が矢倉を選択しているという一面もあると感じました。

とにかくプロの棋譜を追っていて楽しいと感じる一年でした。