将棋大図書館

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【2020年度版】今年読んだおすすめ将棋本まとめ

2020年に出版されたもので個人的に読んでよかった本をまとめました。

居飛車本

居飛車急戦に大変革

とっておきのエルモ

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アマ強豪の細川氏の著でとっておきの右玉などは名著として名高いです。

そんな細川氏の新著として登場したのが居飛車急戦の新しい形であるエルモ囲い急戦の定跡書が出版されました。

船囲いと比べてエルモ囲いは玉が堅く、従来の急戦とは一線を画す戦法です。

従来のような捌き合いでも悪くならない変化など、急戦は玉が薄く勝ちづらいといった常識は変わりつつあります。コンパクトに囲い自分から攻めて主導権を握るエルモ囲いは、急戦系の将棋を学ぶならまずおすすめしたい戦法の一つです。

また本書はノーマル振り飛車にはこの一冊で対応できるといっても過言ではない内容のボリュームと研究の深さで、実戦で遭遇しうるほとんどの形を網羅しています。

エルモ囲い急戦を学ぶなら、まず初めに手に取ってほしい一冊です。

 

AI時代の新手法!対振り飛車金無双急戦

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大橋六段や本田五段が採用して注目を浴びている形です。

囲いに柔軟性があり振り飛車側が万全の体制で、こちらから仕掛けが難しい場合は持久戦に移行できる流動性を持ち合わせています。

自分の棋風と合っており対振り飛車ではこの戦法をメインに使っているので掲載しました。

角換わりの二本柱の誕生

現代角換わりのすべて

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角換わり腰掛け銀から早繰り銀など現代角換わりの戦型を詰め込んだ大作です。

実は2019年出版なのですが現代角換わりを理解する一冊として絶対にお勧めしたい内容なのであえて掲載しました。

内容的に中級車以上向けですが、現代角換わりを指しこなすための一冊目として一番向いている内容となっています。

 

斎藤慎太郎の角換わり腰掛け銀研究

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現代角換わりの発売から数か月後に登場、こちらは角換わり腰掛け銀に特化した内容です。

角換わり腰掛け銀を時系列で追いながら腰掛け銀の流行形を確認していく形で、理解しやすい内容になっています。「現代角換わりのすべて」で物足りない場合はステップアップで本書を買えば幸せになれるでしょう。

相掛かりにも定跡化の波が

新型相掛かりの戦い方

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なぜ飛車先保留するのか、現代相掛かりの基本である飛車先保留の相掛かりを解説した本。

相掛かりの入門書にぴったりの一冊で飛車の位置の違いごとの解説や後手からの様々な作戦を分類し、定跡化しており現代相掛かりを知る一冊目として最適な内容です。

 

本田奎の相掛かり研究

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新型相掛かりが入門書ならこちらは相掛かりの専門書で、内容はより深く特化した内容です。先手相掛かりを指す場合、▲5八玉型か▲6八玉型で大きく二つに分けられます。本書は先手▲5八玉型相掛かりに特化した本です。

振り飛車本

安定のNHK将棋シリーズ

菅井竜也のやんちゃ振り飛車

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NHK将棋シリーズといえば、渡辺明の居飛車対振り飛車など、級位者に向けた名著が多く、初心者が棋書購入で悩んだらNHK将棋シリーズを買っておけば間違いないです。

そんな中、級位者向けの現代角交換振り飛車の入門書ともいうべき本が誕生しました。先手早石田後手ゴキゲン中飛車の定番の二刀流を解説した本で、中級車向けに菅井ノートや石田流を指しこなす本などがあり、入門向けの本書が出たことで現代角交換振り飛車の敷居はグッと下がりました。

美濃に組まない振り飛車の誕生

耀龍四間飛車

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現代のバランス感覚を取り入れた四間飛車。

後に振り飛車ミレニアムの登場など、振り飛車が美濃囲いに組まない将棋が増えるようになりました。

まとめ

居飛車の基本として「現代角換わりのすべて」と「新型相掛かりの戦い方」は現代居飛車の総合書的な立ち位置で個人的に全居飛車党に目を通してほしい内容の本です。

振り飛車の本としては「やんちゃ振り飛車」が級位者向けの先手早石田後手ゴキゲン中入門書として登場したことで現代角交換振り飛車の敷居が下がりました。

ここ2~3年は様々な戦法が登場し、それに合わせて様々な棋書が登場しました。

主要戦型の棋書が多く登場した2020年は棋書豊作の年でした。