将棋大図書館

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角換わりの定跡まとめ

序盤に角交換をし互いに角を持ち合う将棋で、角の打ち込みに気を遣う将棋になりやすく横歩取りと並んで深く研究されている。近年はソフトの影響で様々な指し方が現れています。

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角換わりの基本三すくみ

角換わりの基本はこの三つの戦法です。まずはこの三つの定跡をマスターすることが角換わりの上達をするうえで基礎となるのでぜひ覚えましょう。棒銀→腰掛銀→早繰り銀というような三すくみが出来ています。

棒銀

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腰掛け銀に強く、早繰り銀に弱い。棒銀の破壊力は角換わりでも強力で、甘く見ているとすぐ潰されてしまう変化もあります。

角換わり棒銀の定跡

早繰り銀

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棒銀に強く、腰掛け銀に弱い。棒銀に対して角を設置する指し方が発見されて、棒銀の勝率が大きく下がりました。また角換わりの主流が腰掛け銀のため早繰り銀自体ほとんど見られません。

角換わり早繰り銀の定跡

腰掛け銀

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早繰り銀に強く棒銀に弱い。また角換わり腰掛け銀の有名な定跡として、木村定跡が挙げられます。昭和30年ごろに生まれ完成した定跡とまで言われており、詰みまで研究されています。

変化型

角換わりの三すくみから外れた形で、それらの応用や変化球として指される場合が多い戦法。また筋違い角や角換わり右玉など定跡を知らずに戦うと、戸惑いやすいので一通り目を通しておきましょう。

一手損角換わり

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序盤早々に角を一手損して角を交換することで、△85歩を省略し、桂馬を跳ねる余地を残すのが狙い。先手は後手の一手損を咎めるために早繰り銀などの速攻を目指すことが多いです。

角換わり右玉

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「自分からは一切、攻めないで、千日手を狙う」というのがこの戦法の特徴。その性質から後手番で使う。右玉側に角の打ち込みはほとんどなく、先手の無理攻めを誘うのが狙い。

筋違い角

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この戦法の特徴として、序盤で一歩得が出来ること、振り飛車に出来なくすることがメリットで、自分の土俵に無理やり引きずり込むことが出来る戦法です。羽生流の腰掛け銀で角の効き抑える指し方が優秀でプロ棋界ではほとんど指されなくなりました。

ソフト流

角換わりの主流は腰掛け銀同型でしたが、近年ソフトの指し方の影響で全く見なくなりました。また現代将棋では相手より先に攻めることが重要視されるので後手でも攻めていける4八金2九飛型などが流行しました。

▲4五桂速攻急戦

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初めて見た時はこんな仕掛け成立するのかと誰しもが思ったはずです。ソフトが指し始め、発見されてプロの対局でも指されました。

駒組みも最小限にして桂馬をピョンと跳ね、攻め倒してしまおうというもの。

基本的に4五桂馬が居座れれば先手有利となるので、後手はいかにこの桂馬を対処するのかが大事。

▲4五桂速攻の定跡

▲4八金2九飛型

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千田翔太六段が好んで指し始めたのがきっかけで爆発的に流行し、升田幸三賞も受賞した戦法。堅さよりバランスを重視した指し方で桂馬を跳ねた後のスキをカバーしているのが特徴。また後手からも攻めていけるため、角換わりの先手の攻め、後手の受けという図式は大きく変わってきている。

▲4八金2九飛型vs千日手型

▲4八金2九飛型vs先後同型

▲4八金2九飛型vs△6五歩位取り

 

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館長コメント

将棋倶楽部24や将棋道場などで角換わりになった時、先後問わず角換わり右玉は根強い人気があると感じます。やはり角の打ち込みが少ないというのは精神的に気楽なので人気なのだと思います。ただ最近は4八金2九飛型が右玉のように角打ちをカバーしながら攻められるのでプロアマとはず流行しています。